トレバリーの狙い方と道具
Trevally Fishing
トレバリーを釣るために奄美を訪れる人がほとんどなのかもしれません。クロダイと並んでメインになるターゲットフィッシュです。
主にオニヒラアジ、ロウニンアジ、カスミアジ、テンジクアジ、クロヒラアジの5種が釣れます。
もちろんのこと、その引きは強烈そのもの。ウェーディングで8番ロッドをぶち曲げてバッキングを100m引き出すファイトをするターゲットは国内にほとんどいないでしょう。生涯脳裏に焼き付くシーンを味わいましょう!
トレバリーを釣るにあたりいくつかのアプローチ方法があります。
まずはサイトフィッシング。これは最高に興奮するシチュエーションを提供してくれます。その代わり難易度は高く、道具とともにアングラーに求められるスキルも高くなります。とにかくタイミングを合わせるための速射、理性的な対応が必要なのです。使うラインはフローティングまたはインタミティップのWFラインです。
圧倒的にバイト数とキャッチ率が高いシンキングラインゲーム。ドロップオフに沿って回遊してくる群れをブラインドで狙うため割とマイペースでの釣りができます。その代わり安定した飛距離が求められるのです。
そして夏の風物詩、ナブラ撃ちゲーム。鳥山が立ちそこら中でベイトが湧きボイルで海面が白くなります。ここにミノーパターンを速射し高速リトリーブでガツン!! サイトフィッシング同様、速射性と理性が必要です。使用タックル&ラインはサイトフィッシングと同じです。
ロッド&リール
ロッドは8~9番9ftが最適です。サイト、シンキング、ナブラどの釣りでも必要な要素が強力なバットパワーと直進性です。各社のファーストテーパー、高弾性グラファイト、ソルト向けモデルを選びましょう。1日の釣りの中でもサイトとシンキング両方やることが多いため、同番手でもラインに合わせて複数本用意されると良いでしょう。ロッドブレイクなどのトラブルも考慮しサブロッドとしての意味も持たせます。
リールに求められるのは強力かつスムースなドラグとラインキャパシティ。シャローフラットを100m以上疾走されることも珍しくありませんし、止めようと思っても止まるものでもありません。PE4~5号が200m巻けるソルト向けモデルを選びましょう。Abel、Hatch、Tiborなどがお勧めです。
サイトとナブラは同じラインでも構いませんがシンキングはロッド同様に別のリールが必要になります。
サイトゲームおよびナブラ撃ちのフライライン
ウェイトフォワードのフローティングまたはインタミティップです。オールインターミディエイトも使えないことはないですが、足元に落ちたラインを踏んだりサンゴに引っ掛けたりする事故が起きるのでラインバスケットの使用が前提となります。インタミティップは少し深めの場所や荒れ気味で波が高いときに重宝します。横波を食らっても弛みにくいのでスプークさせにくくフッキングも良いです。
テーパーはソルト向けのターンオーバー性能の高いモデルがお勧めです。なにせ速射が最も重要な要素です。フロントテーパーは短めが特に使い易いです。そして買ったら必ず使用予定のロッドに乗せて振ってみましょう。できればその組み合わせでキャス練を。現場でラインのくせにアジャストするのは意外と難しいのです。
SAグランドスラムテーパー(フローティングとインタミティップ)、同インフィニティソルト、Rio
ボーンフィッシュクイックシューター、同ELITEボーンフィッシュ、Airfloボーンフィッシュなどがお勧めです。
シンキングラインゲームのフライライン
ヘッド部分がタイプ3~6,インターミディエイトのランニングラインと一体型になったラインがお勧めです。またはフルシンクWFラインならタイプ3~4を使いましょう。シューティングヘッドはランニングとの接続部がトラブルになりますのであまりお勧めしません。ランニングラインも細いものはフックセットできないばかりか絡みなどのトラブルがあれば1発でラインブレイクします。ハンドリングの良いちょっと太めがお勧めです。SAサーフライン、フリクエンシーシンキング、Rioアウトバウンドなどがお勧めになります。
リーダー&ティペット
リーダーはフロロカーボン製の12ft03X直結、またはフロロリーダー9ft03Xにフロロカーボンティペット03Xを3ft、全長で12ftが標準となります。強風時には10ftまで落とします。リーダーはターンオーバー性能は非常に重要で、柔らかいものより硬めのものがお勧めです。
ティペット部分は03X(20lb)が最低ライン、魚が大きいときや歯が鋭い魚種が見えた時は22~30lbを結ぶときもありますのでご準備ください。
サイトフィッシングのフライ
トレバリーのサイトフィッシングのメインフィールドはシャローフラット。またはサンゴが多いリーフエリア。そのため浅場用にデザインされたフライを多用します。パターンとしてはシュリンプやマンティス(シャコ)パターンが主軸となります。サイズは#6~2、カラーはオレンジ、オリーブ、ブラック、ブラウン、タン。
速射向けに水切れが良く、軽めのセッティングが有効です。ブラスアイでは1/8サイズがメインです。
シンキングラインゲームのフライ
サイトフィッシング向けのフライと同じ、または少しヘビーウェイトにしたパターンを使います。とはいえあまり重くしてはロングキャストが困難になりますのでご注意を。ブラスアイでは1/8~5/32サイズが主体です。カラーはオレンジ、ブラックに実績があります。フラッシュ材など光モノやUVマテリアルを少し入れるのも良いアイデアです。
ナブラ撃ちゲームのフライ
ナブラ撃ちではメインのベイトがシラスやキビナゴが主体で、小型のミノーパターンやクラウザーが主軸になります。春先はクラウザーや大きめのミノーでも釣れますが、5月以降では6番前後の小型のシラスパターンでないと反応しなくなります。カラーは、クリア系やホワイト、チャートリュースだけでほぼカバー可能です。特にキビナゴが多いときはチャートリュースが効きます。
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